2025/05/13 23:26

映画作品をジャンルで選ぶのは便利ですが、 それが当たり前になると、「ジャンルに収まらない作品」が見えづらくなります。
SFだけど人間ドラマが濃い、ホラーだけど笑える──そんな多層的な作品は、どのジャンルに分類すべきかが難しく、作り手も消極的になり、結果として静かに姿を消していくような気がします。
アートなのか、アンティークなのか、ジャンルというラベルが、私たちの出会いの幅を知らず知らずのうちに狭めているのかもしれません。
本来ジャンル分けは整理と出会いのための手段。しかし、それが枠や壁になってしまうと本質を見失いかねません。
ジャンルという枠を一度脇に置いて、ただ目の前にあるものに向き合ってみると意外な魅力や出会いが見えてくるかもしれません。