2024/04/13 18:42
KATSUYOSHI KAMEDAARTIST主に日本のアンティークのものを中心に数百年前のものから現在のものまで、洋の東西、時代年代を問わず対象物の本質的な美を抽出し、時に風刺やユーモアを交えて作品として具現化する。そ...
2025/06/21 23:56
無機質な形の中に、どこか儀式的な気配を漂わせるオブジェ。円錐、半球、円盤──幾何学の基本形が静かに積み重なり、まるで何かを観測するための装置のようにも見えます。金属の滑らかな質感と、ざらりとした台座...
2025/06/16 23:13
かつて写真を焼き付けるために使われていた、木製の現像機。時間の経過を感じさせる木の質感に、金属パーツが重なり、両脇にはカトラリーを再利用した手のようなパーツが伸びています。その姿はどこか、動き出し...
2025/06/11 23:14
抽象的な絵や立体物は、空間の中で「意味を主張せずに空気を変える」力を感じます。特にシンプルな構成や色の対比がある作品は、インテリアとしても高い表現力を発揮するように思います。キャンバスではなく、ト...
2025/06/05 22:36
戦後日本の教育を色濃く受けてきた私は、何かを見たり感じたりすると、つい「自分はそれをどう理解したのか」「どこで、どう感じたのか」を“正しいのか"と考えてしまいます。また「どうすればうまく人に伝えられ...
2025/06/02 23:48
円空仏やアフリカの仮面、東方教会のイコンには、不思議な力を感じます。どれも細かくリアルに作られているわけじゃないのに、どこか心を動かされる。省略された顔や形の中に、逆に強い存在感や霊的な気配のよう...
2025/05/30 23:35
錆びた金属や無骨な構造には、工業製品ならではの機能美が宿っています。装飾がなくても、目的に沿ってつくられたかたちは、それだけで不思議な魅力を放ちます。使うことだけを考えて設計された構造や素材は、余...
2025/05/28 21:49
プラスチックと木と紙、直線と曲線。異なる要素が調和するとき、空間には静かで豊かな表情が生まれます。素材の違いは、ただの対比にとどまらず、それぞれが役割を尊重し合うように配置されています。その静かな...
2025/05/25 00:17
医療器具や実験器具には、機能のために選ばれたガラス、金属、セラミック、ラバーといった異素材がむき出しのまま存在し、その質感や構造が純粋に視覚に訴えかけてきます。装飾を排したその佇まいには、研ぎ澄ま...
2025/05/22 00:34
デザイン性の高さのみならず、妙に心に残る存在感。光源が中央ではなく周囲に配置されていて、ランプは「光=中心にあるもの」という思い込みに気付かされます。中心にあるのは、金属製のヘッド部分─その形状は、...
2025/05/20 22:30
見慣れぬ姿に、「これは何だろう」と自然と足が止まってしまう"形"。農具や漁具といった道具は、「使いやすさ」「耐久性」「効率」といった実用性を徹底して追求してつくられています。そのため過剰な装飾はなく...
2025/05/20 11:27
マスク越しの会話が日常になったとき、私たちはいつの間にか、見えない顔を想像で補うことに慣れていきました。隠されているもの、欠けているものを見ると、無意識のうちに「本来こうであるはず」という姿を思い...
2025/05/18 23:44
インテリアや日用品を選ぶとき、「遊び心のあるものが好き」と感じる人は多いと思います。たとえば、派手な柄やポップな形は、見た目にもわかりやすく、親しみやすい存在です。けれど、そうした“わかりやすさ”は...
2025/05/17 13:13
構造のユーモアショーケース?そう思って近づくと、何かが違う。バランスが少しずれているようでいて、しっかりと立っている。不安定なようで、安心感がある。この矛盾が、不思議と心地いいこの家具の魅力は、既...
2025/05/16 08:10
私たちは日々、多くの情報や評価のなかで生きています。その中でふと、「自分が本当に好きなものってなんだっけ?」とわからなくなることはないでしょうか。落語『粗忽長屋』は、他人の言葉に流され、“自分の死体...
2025/05/15 00:42
この作品は、江戸時代に実際に使われていた駕籠をもとに再構築されたものです。駕籠(かご)は、江戸の街道を行き交う人々の姿を思い起こさせる、日本の伝統的な乗り物。その歴史あるかたちが、アーティストKATSU...