2025/06/16 23:13

かつて写真を焼き付けるために使われていた、木製の現像機。
時間の経過を感じさせる木の質感に、金属パーツが重なり、両脇にはカトラリーを再利用した手のようなパーツが伸びています。その姿はどこか、動き出しそうな機械生物のようでもあります。
何に使うのか分からないメカニズムが空間にちょっとした謎や物語性を生み出しています。
本来の役目を終えた機械が、KATSUYOSHI KAMEDAの手によって再構築され、意味を更新したオブジェとして生まれ変わっています。
現実には存在しないけれど、あってほしかった世界への郷愁、見たことがないのに知っている気がするという感覚を呼び起こされるのが大きな魅力です。