2025/06/02 23:48


円空仏やアフリカの仮面、東方教会のイコンには、不思議な力を感じます。

どれも細かくリアルに作られているわけじゃないのに、どこか心を動かされる。省略された顔や形の中に、逆に強い存在感や霊的な気配のようなものを感じます。イコンも、神そのものではなく「向こう側とつながる窓」として描かれています。


こうしたものは、見る人にすべてを説明せず、想像の余白を残してくれます。だからこそ、受け取る側の感情や体験によって、まったく違う表情を見せてくれます。


彫られた部分より、削られた余白が語ってくるような印象が強く心に残ります。表情のないトルソーや顔の見えない像にも、そんなインパクトを感じることがあります。


だからこそ、こういうものは飽きることなく、ずっとそばに置いておけるのだと思います


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