2025/06/11 23:14


抽象的な絵や立体物は、空間の中で「意味を主張せずに空気を変える」力を感じます。

特にシンプルな構成や色の対比がある作品は、インテリアとしても高い表現力を発揮するように思います。


キャンバスではなく、トルソーという完全なる立体物に施されたこの作品は、空間に強い存在感を放ちます。赤・青・白の大胆で洗練されたコントラストが、どの角度から見ても新たな表情を生み出し、まるで身体に抽象画を纏わせたような印象を与えます。


その構成には、ドリッピング・アートを思わせる偶然性がありつつも、色面の配置やバランスには確かな意図とリズムが感じられます。即興の中の偶発と計画、その間を揺れ動くような緊張感が魅力です。


人体という具象に抽象を重ねることで、単なる装飾品ではなく、解釈を誘う「存在」として立ち現れます。現実のかたちと非現実の色彩が交差するこの一作は、空間に新たな問いと美しさをもたらします。

空間に、このような唯一無二の対話者を迎えてみてはいかがでしょうか。


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