2025/05/22 00:34

デザイン性の高さのみならず、妙に心に残る存在感。
光源が中央ではなく周囲に配置されていて、
ランプは「光=中心にあるもの」という思い込みに気付かされます。
中心にあるのは、金属製のヘッド部分─
その形状は、光によって照らされることで一層際立ちます。
光は3つも使われながらあくまで、その外側に配置されている。
主役のようでいて、実は構造を引き立てる脇役に徹しているようにも感じられます。
「光が中心であるべき」「光が主役だ」という視点を手放してみると、構造そのものの存在感と美しさが、むしろ強く感じられてきます。
そんなふうに思い込みをそっと揺さぶられるような作品です。